滅却(読み)メッキャク

デジタル大辞泉 「滅却」の意味・読み・例文・類語

めっ‐きゃく【滅却】

[名](スル)ほろびること。すっかりなくなること。また、ほろぼすこと。すっかりなくすこと。「心頭滅却すれば火もまた涼し」
「敵艦過半―し、水雷艇殆んど全滅の今日」〈独歩愛弟通信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滅却」の意味・読み・例文・類語

めっ‐きゃく【滅却・滅卻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほろぼしてなくすこと。すっかりなくすこと。
    1. [初出の実例]「キニ サカウ コト シュツライ スルトテ バンジ mecqiacu(メッキャク) シタルニワ アラズ」(出典:コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)三)
    2. [その他の文献]〔琵琶記‐寺中遺像〕
  3. (抽象的なものが)なくなること。亡びること。
    1. [初出の実例]「仏蘭西国立君独裁の旧政府古来比例なき反乱のために滅却して〈略〉共和治事の大乱に陥たり」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「滅却」の読み・字形・画数・意味

【滅却】めつきやく

すてさる。

字通「滅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android