(読み)トウ

普及版 字通 「滔」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] トウ(タウ)
[字訓] はびこる・みちる・うごく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(よう)。・稻(稲)(とう)の声がある。は臼の中のものをとり出す形。狭い器の中に、ものがあふれるようなさまをいう。〔説文〕十一上に「水漫漫として大いなる皃なり」とみえる。〔詩、大雅、江漢〕に「江(ふうふう)たり 武夫滔滔たり」、また〔書、尭典〕「(たうたう)として山を懷(か)ね陵(をか)に襄(のぼ)り、として天に滔(はびこ)る」のように用いる。

[訓義]
1. はびこる、ひろがる。
2. みちる、あつまる。
3. うごく、みだれる。
4. (とう)と通じ、おごる、あなどる、うたがう、おこたる。

[古辞書の訓]
名義抄〕滔 ハビコル・シヅム・ハルカナリ・ミダリガハシ

[語系]
滔th、掉・跳dyは声近く、また搖(揺)jiもこの系統の語。ものが充満し、勢いづいて揺動することをいう語である。

[熟語]
滔水滔贍滔窕・滔天滔騰・滔滔・滔滔風滔漫・滔滔瀁滔朗
[下接語]
振滔・漫滔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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