漆嶋郷(読み)うるしまごう

日本歴史地名大系 「漆嶋郷」の解説

漆嶋郷
うるしまごう

和名抄」東急本は波良はら郷の次に置く。東急本・高山寺本ともに訓を欠く。「日本地理志料」は「奴利之万」と訓を付す。建久一〇年(一一九九)三月一五日の山本南庄下司宗形氏綱田畠売渡状(詫摩文書)に「漆島郷内土土呂木村」がみえる。本庄ほんじよう(現熊本市)代継よつぎ宮の祠官漆島うるしま掃部を名乗り、社頭に漆島の地字があるほか、近くの小川うるし川と称するところから、「日本地理志料」「大日本地名辞書」いずれも、中世安富やすとみ庄に属した本庄村本山もとやま(現熊本市)を中心とする地域(「地理志料」はこのほかに九品寺・寺・本・大江・渡鹿・八王寺・長浜の各村をあげる)に比定されるとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む