精選版 日本国語大辞典 「祠官」の意味・読み・例文・類語 し‐かん‥クヮン【祠官】 〘 名詞 〙① 一定の資格をもって神社に仕える人の通称。明治以後は神官神職と総称し、伊勢神宮のものを神官、官国幣社以下のものを神職として区別した。〔文徳実録‐斉衡三年(854)一一月壬戌〕[初出の実例]「熱田の祠官(シクヮン)に補せられたるも」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)後)[その他の文献]〔史記‐高祖本紀〕② 明治時代の神社制度における諸社の長官の称。明治四年(一八七一)五月一四日太政官布告で全国の神社を官社と諸社とに分けたが、その諸社に府社、藩社、県社、および郷社の社格を付して区分したその各社の長官をいう。村社には祠掌を置いた。同五年二月布告第五七号をもって祠官祠掌の官等を定め、同一二年一一月達第四五号をもって府県社以下祠官祠掌の等級を廃し、身分取扱は一寺住職同様とされた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「祠官」の読み・字形・画数・意味 【祠官】しかん(くわん) 神主。祭祀官。〔史記、封禅書〕秦の天下を(あは)すにんで、祠官の常に奉ずるの天地名山大川鬼をして、得て序すべからしむ。字通「祠」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報