漿水(読み)しょうすい

精選版 日本国語大辞典 「漿水」の意味・読み・例文・類語

しょう‐すいシャウ‥【漿水】

  1. 〘 名詞 〙 どろりとした飲み物、おもゆなど。また、米のとぎ汁。濃漿(こんず)
    1. [初出の実例]「水司。尚水一人〈掌漿水〈謂。汁為漿也〉雑粥之事〉」(出典令義解(718)後宮職員)
    2. 「一百日之間、十穀漿水を断て、求聞持の法を行ひけり」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)六)

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普及版 字通 「漿水」の読み・字形・画数・意味

【漿水】しようすい

漿と水。

字通「漿」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の漿水の言及

【紹興酒】より

…杭州湾南岸の浙江省紹興に産するもので,戦国時代以来の2000年の歴史をもつとされる。原料の精白したもち米を,20日間近くも水に浸漬(しんし)して野生細菌で酸敗させ,そこにできた酸性の水(漿水(しようすい))を仕込み水にするという変わった製法を用いる。こうじは小曲(シアオチユー)(酒薬),大曲(ターチユー)の2種を使い,初めは小曲,あとで大曲を加える。…

【バナナ】より

…葉を食器として用いることも古くから行われていたと考えられるが,文献上でも食物としてのバナナが現れるのと時を同じくして,その葉の上に料理をのせて食する場面が登場する。初期の仏典には,諸種の果実をしぼった〈漿水(しようすい)〉と呼ばれる薬用の飲料が説かれるが,その中にはバナナ(芭蕉)の果汁であるモーチャパーナmocapāna(漢訳,芭蕉漿)の名もみられる。アジャンターの壁画には,宮殿の庭などに果樹,薬用植物,観賞植物に交じってバナナの木が植えられているのがみられる。…

※「漿水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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