潮汐進化説(読み)ちょうせきしんかせつ

百科事典マイペディアの解説

潮汐進化説【ちょうせきしんかせつ】

潮汐摩擦に基づいた月の進化理論。19世紀末にG.H.ダーウィンが唱え,H.ジェフリーズが協力して展開。潮汐摩擦により地球自転が遅くなると,地球と月の角運動量の和が保存されるため月の公転角運動量が大きくなり,このため月は地球から次第に遠ざかり,公転周期は長くなる。月は約40億年前,周期約5時間で自転していた地球から放出され,潮汐摩擦により地球から離れるとともに地球の自転も月の公転も遅くなって現在の状態に達したとする。この傾向はなお続き,月が地球から現在の距離の1倍半のところに達すれば地球の自転も月の公転も同じ周期47日になるという。以後は太陽による潮汐摩擦のため地球の自転がますます遅くなり,月の潮汐摩擦はこんどは逆に地球の自転を速める方向に働くので,月は次第に地球に近づき,最後には地球の起潮力のため粉砕されるという。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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