潮見村(読み)しおみむら

日本歴史地名大系 「潮見村」の解説

潮見村
しおみむら

[現在地名]八百津町潮見

木曾川中流右岸の標高五〇〇メートル余の高原地帯に位置する山間農山村飯地いいじ(現恵那市)の枝郷で、江戸期を通じ潮見郷被官地と称し、郷帳類にはみえない。潮見村と称するのは明治三年(一八七〇)以降である。東は名場居なばい川を限り飯地村。西は旅足たびそく川を限り久田見くたみ村、南は峰下立みねおりたち村、北は福地ふくち村。道は北西の久田見村枝村入野いりのを経て久田見村本郷へ至る。永禄九年(一五六六)山田小十郎清近が久田見村大平おおだいらから移住して開拓したと伝え、村名は秋の晴天の日に伊勢湾が望見できることによるという。明治五年の村明細帳によれば田高六六石余・畑高三七石余、新田高六六石余、うち田高五五石余・畑高一一石余、反別田七町二反余・畑五町一反余、新田については反別田六町余・畑一町五反余、家数八三、男二六七・女二三六、馬四八。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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