八百津町(読み)やおつちよう

日本歴史地名大系 「八百津町」の解説

八百津町
やおつちよう

面積:一二九・六六平方キロ

加茂郡の南部に位置する。東は恵那市、西は美濃加茂市、北西川辺かわべ町、南は瑞浪みずなみ市・可児かに御嵩みたけ町・兼山かねやま町、北は七宗ひちそう町・白川しらかわ町。昭和三〇年(一九五五)まで木曾川左岸の伊岐津志いぎつし錦織にしこおり可児郡に属した。総面積の八一パーセントが山林で、南部を木曾川が西流し、北西部を飛騨川が流れ、美濃加茂市小山こやまで合流する。標高約一二〇メートルの盆地の平野部と、木曾山脈に連なる標高五〇〇メートル前後の山岳地帯からなる。古くから木曾川舟運の始発点として栄えた黒瀬くろせ湊と、木曾木材川狩終点と筏流しの始発点である錦織綱場とによって発達した八百津市街地と、周辺一帯の農山村地域からなる。長野県飯田市と福井県大野市を結ぶ国道四一八号が木曾川沿いに横断し、多治見市と白川町を結ぶ主要地方道が縦断する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八百津町」の意味・わかりやすい解説

八百津〔町〕
やおつ

岐阜県南部,木曾川北岸に位置する町。1889年町制。1955年1月和知村編入,同年 2月錦津村と合体。1956年潮南村,福地村久田見村の 3村を編入。中央本線高山本線開通まで木曾川水運の河港として発展。付近にはサクラ紅葉の美しい蘇水峡があり,さらに 1954年丸山ダムの建設により蘇水湖が生じ,新しい観光地となった。農林業が主産業。特産せんべいは有名。町域の一部は飛騨木曾川国定公園に属する。川沿いを国道418号線が通る。面積 128.79km2人口 1万195(2020)。

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