家庭医学館
「潰瘍性口内炎」の解説
かいようせいこうないえん【潰瘍性口内炎 Ulcerative Stomatitis】
[どんな病気か]
歯ぐき、舌、口蓋(こうがい)など口腔粘膜(こうくうねんまく)のいろいろな部位に潰瘍が生じるもので、病変部には灰白色でかさぶたのできることが多く、潰瘍をはがすと出血することがあります。
高熱が出て、口内の炎症や水ぶくれが生じ、ついでそれらが形の一定しない大小の潰瘍となります。
原因として、プラウト桿菌(かんきん)、ヴァンサンスピロヘータ、ウイルスなどの感染が考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。
治療は、アフタ性口内炎(「アフタ性口内炎」)と同じですが、症状のひどい場合には、抗生物質や補液が併用されることもあります。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の潰瘍性口内炎の言及
【口内炎】より
…(1)カタル性口内炎 単純性口内炎ともいわれ,粘膜の発赤と腫張,粘液分泌の増加などがみられるもので,口内の熱感,唾液の粘稠化等の症状があり,数日間で自然治癒することが多い。(2)水疱性口内炎 口腔粘膜に多数の水疱がみられるもので,水疱は短時間で破れて潰瘍となり,潰瘍性口内炎に移行する。天疱瘡の口腔内症状として現れたり,ウイルスの感染によるヘルペスアンギーナや疱疹性口内炎としてみられる。…
※「潰瘍性口内炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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