澆漓(読み)ギョウリ

デジタル大辞泉 「澆漓」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐り〔ゲウ‐〕【××漓】

《「澆」「漓」ともに、薄い意》道徳が衰え、人情の薄いこと。
「是世―の俗に及び、人梟悪の心をさしはさむ故なり」〈盛衰記・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「澆漓」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐りゲウ‥【澆漓・澆&JISFAC6;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「澆」「漓」ともに、うすいの意 )
  2. 酒などの味がうすいこと。水っぽいこと。〔皮日休‐酒中十詠酒泉詩〕
  3. 人情がうすくなること。人情が軽薄になること。軽薄。澆薄。
    1. [初出の実例]「居諸如矢。迫彼短寿。家産澆醨。牆屋向傾」(出典三教指帰(797頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「澆漓」の読み・字形・画数・意味

【澆漓】ぎよう(げう)り

うすい。人情が軽薄であること。〔旧五代史、周、馮道伝〕、尤も詠に長じ、筆を秉(と)れば則ちる。典麗の外、義、古を含み、必ずに傳寫せらる。故に漸く其の高深を畏る。是れに由りて班行(列位の人)肅然、澆漓の態無し。

字通「澆」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android