澡豆(読み)そうとう

精選版 日本国語大辞典「澡豆」の解説

そう‐とう サウ‥【澡豆】

〘名〙 (「澡」は洗い清めるの意) の粉で作った洗い粉。小豆(あずき)を用いた。手足やからだのよごれを洗い落とすのに用いたという。そうず。さくず。
※延喜式(927)四〇「正月最勝王経斎会仏聖已下。沙彌已上粥漿。〈口別日米七合〉澡豆。〈日別二勺〉」 〔世説新語‐紕漏

さく‐ず ‥ヅ【澡豆】

〘名〙 からだのよごれを洗い落とすのに用いる、粉末状にした小豆(あずき)。後には、同じ用途の小糠(こぬか)をもいう。さくじ。そうとう。
※観智院本三宝絵(984)下「七の物を用るといふは薪ときよき水と澡豆(サクヅ)と身にぬりてすずしくやはらかになすあぶらと」

そう‐ず サウヅ【澡豆】

〘名〙 豆をくだいてつくった粉末。僧侶が手を洗うのに用いたもの。そうとう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の澡豆の言及

【洗粉】より

…顔や身体を洗うと同時に,色を白くし,肌荒れを治し,きめを細かにするとして古くから用いられてきた化粧料。古代中国では澡豆(そうず)とよび,大豆や赤小豆粉に胡粉,土瓜根(カラスウリの根),白檀(びやくだん),麝香(じやこう)など生薬を10~30種配合したものが使われていた。日本へも古くから伝わり澡豆を佐久豆(さくず)と訛ってよばれていた。…

【祭具】より

…どんな簡素な仏堂にも仏前に荘厳・供養具として置かれている三具足(みつぐそく)(香炉,燭台,華瓶)は仏具の基本である。大乗文献では《梵網経(ぼんもうきよう)》下巻に,修行僧がつねに携帯すべき〈三衣六物(さんねろくもつ)の道具〉として〈楊枝(ようじ),澡豆(そうず)(手を洗うための豆の粉),三衣(さんね),瓶(びよう),鉢,座具,錫杖(しやくじよう),香炉,漉水囊(ろくすいのう)(水中の虫を殺さぬため水をこす道具),手巾(しゆきん),刀子(とうす),火燧(かすい),鑷子(にようす)(けぬき),縄牀(じようしよう),経,律(《梵網経》),仏像,菩薩形像〉のいわゆる比丘十八物をあげている。《和名抄》では仏塔具,伽藍具,僧坊具,《古事類苑》では仏具(法具),僧具,僧服の三部に分類するなど,同じ仏具でも文献によって部門を異にし,一定の分類法はない。…

※「澡豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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