濁沼村(読み)にぐりぬまむら

日本歴史地名大系 「濁沼村」の解説

濁沼村
にぐりぬまむら

[現在地名]千厩町磐清水いわしみず

千厩村の西にあり、西は大峰おおみね(三六一・一メートル)三島みしま山。大峰山麓から発する濁沼川が中央を南東流して千厩川に注ぐ。気仙沼けせんぬま街道がほぼ東西に走り、西は三島峠を越える。村名は水の濁った沼があったことにちなむとされる(安永風土記)。寛永一九年(一六四二)の濁沼村検地帳(県立図書館蔵)によれば、田二七町三反余・代三二貫一三一文、畑三七町余・代九貫五一九文、茶畑二畝余・代八〇文、名請人数三七。正保郷帳では田三二貫一三一文・畑九貫二九七文。「雑書」正保四年(一六四七)四月一五日条には「東山之内、ミごわ沼村」とみえている。「安永風土記」では田三三貫六一七文・畑一二貫五〇九文(うち茶畑八〇文)、うち蔵入七貫二八文・給所三九貫九八文。人頭一〇二(うち修験九)、家数一〇二、男二九九・女二四〇、馬七六。御林六ヵ所・堤一一ヵ所、代数有之百姓は一四人、産物として料紙、小名は寺田沖てらだおき雲南沖うんなんおき南沢みなみざわ、屋敷名五五をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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