濁穢(読み)じょくえ

精選版 日本国語大辞典 「濁穢」の意味・読み・例文・類語

じょく‐えヂョクヱ【濁穢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じょく」「え」はそれぞれ「濁」「穢」の呉音 ) にごりとけがれ。この世のけがらわしいこと。
    1. [初出の実例]「重語僧都曰。自西方宝輿飛来在眼前。但仏菩薩以濁穢帰去。言与涙倶」(出典日本往生極楽記(983‐987頃)尼某合三人)
    2. 「濁穢(ヂョクヱ)の世をば、厭ひ捨て玉ひつることの尊くも有難くおぼえて」(出典:二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日)

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普及版 字通 「濁穢」の読み・字形・画数・意味

【濁穢】だくあい

にごりやけがれ。〔漢書、李尋伝〕佞人を誅放し、を防し、以て濁穢を盪滌(たうでき)し、積惡を散し、亂をすを得しむること毋(なか)れ。

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