濾過性病原体(読み)ロカセイビョウゲンタイ

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精選版 日本国語大辞典 「濾過性病原体」の意味・読み・例文・類語

ろかせい‐びょうげんたいロクヮセイビャウゲンタイ【濾過性病原体】

  1. 〘 名詞 〙 細菌よりも小さく、病原性を示す生物、すなわちウイルスをさす。一〇~四〇〇ミリミクロンの大きさで細菌濾過器を通り普通の光学顕微鏡では見えず、電子顕微鏡で初めて確認できる。微粒子病原体
    1. [初出の実例]「この濾過性病原体(ロクヮセイビャウゲンタイ)といふのは、或る特別の素焼の濾過器〈略〉を通過して出るくらゐの微細なものといふだけで」(出典:育児読本(1931)〈田村均〉二七)

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改訂新版 世界大百科事典 「濾過性病原体」の意味・わかりやすい解説

濾過性病原体 (ろかせいびょうげんたい)

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世界大百科事典(旧版)内の濾過性病原体の言及

【ウイルス】より

…ビールス,バイラスなどとも発音される。核酸(DNAもしくはRNA)とタンパク質からなる,細菌よりも小さな一群の病原体。遺伝情報を担う核酸がタンパク質の外被におおわれた構造をもち,それぞれのウイルスに特有の宿主となる細菌や生物の細胞に寄生して,宿主のタンパク質合成能やエネルギーを利用して,自己増殖を行う。ウイルスは,その大きさが数十~数百nmときわめて小さく単純であることと,単独では生物としての要件である自己増殖能をもたず,寄生してはじめて自己増殖を行うことから,しばしば〈生物と無生物の間にあるもの〉と表現されることがある。…

※「濾過性病原体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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