朝日日本歴史人物事典 「瀬名貞雄」の解説
瀬名貞雄
生年:享保1(1716)
江戸中後期の幕臣,故実家。初名弌福。通称巳之助,主膳,源五郎。狐阡軒と号する。寛延1(1748)年大番組士となり,天明2(1782)年番を辞して小普請組に入る。その後,寛政1(1789)年抜擢されて奥右筆組頭格となり,『藩翰譜続編』の編纂を命じられたが,事業半ばにして没した。武家故実に詳しく,徳川幕政初期からの歴史や江戸の地理を考究した。家伝において自らを今川(貞世)氏の末裔と主張している。<著作>『瀬田問答』『今川家式』『武家職掌分類』『江戸割絵図』『改撰江戸志』
(小宮木代良)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報