源五郎(読み)ゲンゴロウ

デジタル大辞泉 「源五郎」の意味・読み・例文・類語

げんごろう〔ゲンゴラウ〕【源五郎/竜蝨】

甲虫目ゲンゴロウ科の昆虫体長約40ミリ。体は扁平、黒色で側縁に黄褐色すじがある。後脚は長く、長毛が生えたオール状。池沼にすみ、成虫・幼虫ともに他の昆虫やカエル・魚などを捕食 夏》しろ掻けばおどけよろこび―/風生
[補説]沼地水田減少、水質汚染、外来生物補食などにより生息数が急減しており、平成24年(2012)環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定された。

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精選版 日本国語大辞典 「源五郎」の意味・読み・例文・類語

げんごろうゲンゴラウ【源五郎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. コウチュウ目ゲンゴロウ科の水生昆虫。体長約四センチメートル。体は扁平な卵形。背面は緑色光沢を帯びた黒色で、左右に黄色のふちどりがある。雌の背面は細かい縦じわがある。後ろあしは平たく、多くの毛があり泳ぐのに適する。池、沼などにすみ、成虫、幼虫ともに肉食性で、他の水生昆虫やオタマジャクシなどを捕食。夜、灯火にも飛来し、捕えられると悪臭のある分泌液を出す。日本各地のほかに中国、朝鮮半島などに分布するが、日本では近年生息地が破壊され、数が激減している。源五郎虫。げんごろ。〔日本昆虫学(1898)〕
  3. ゲンゴロウ科に属する甲虫の総称。体型は多く卵形で、体長一~四〇ミリメートルぐらいまで。種類は多く世界に約三〇〇〇種、日本では約九〇種知られる。ヒメゲンゴロウ類、ケシゲンゴロウ類、ゲンゴロウ類などに分けられる。《 季語・夏 》
  4. げんごろうぶな(源五郎鮒)」の略。
    1. [初出の実例]「つけてをく名を源五郎と近江鮒」(出典:雑俳・住吉おどり(1696))

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