世界大百科事典 第2版の解説
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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…13世紀半ば過ぎ,平曲の伝承が筑紫出身の如一の率いる一方流と,城玄率いる八坂流の2流にわかれるが,如一の系統は名前に〈一〉をつけるところから〈一方流〉とよばれた。如一とその弟子明石覚一(?‐1371)は,建礼門院関係の章段5曲を集めて〈灌頂巻〉と名づけ,それを神聖視することによって平曲を権威づけるほか,詞章にも聞かせどころを多くするための改変・増補を加え,長く後世に伝えるための決定本の編纂を目ざした。その結果完成されたのが《覚一本》で,今日語り継がれている平曲の大もとがここで作られた。…
…
[構成と音楽的性格]
《平家物語》は〈小督〉〈宇治川〉など200余の章段からなるが,平曲ではその章段を〈句〉とよぶ。前田流の分類によると,句は〈平物(ひらもの)〉〈伝授物〉〈灌頂巻(かんぢようのまき)〉〈大秘事〉〈小秘事〉に分けられる。〈平物〉は普通に教授される曲であり,〈伝授物〉は平物を50句ないし100句おさめたあとに伝授され,《腰越》などの〈読物(よみもの)〉,《都遷》などの〈五句物〉,《清水炎上》などの〈炎上物〉,《源氏揃》などの〈揃物(そろいもの)〉の曲がある。…
…伝授物。《灌頂巻(かんぢようのまき)》5曲の中。平家滅亡後大原の庵室にこもった建礼門院を,後白河法皇が訪れた。…
※「灌頂巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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