灰塚遺跡(読み)はいづかいせき

日本歴史地名大系 「灰塚遺跡」の解説

灰塚遺跡
はいづかいせき

[現在地名]えびの市西長江浦

長江ながえ川の左岸標高約二六〇メートルほどの台地に位置する。昭和四四年(一九六九)の分布調査によって地下式横穴墓一九基と地下式板石積石室三基が発見され、同四八―四九年に三次にわたって発掘調査されている。地下式横穴墓の内部構造はすべて平入り長方形で、閉塞方法は竪坑上部閉塞が一八基、羨門閉塞が一基である。人骨は確認できないものが多く、一体埋葬が三基、二体および四体埋葬が各々一基ずつである。副葬品は剣・刀・鉄鏃の組合せで、四体埋葬の一基からは環頭大刀が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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