西長江浦村(読み)にしながえうらむら

日本歴史地名大系 「西長江浦村」の解説

西長江浦村
にしながえうらむら

[現在地名]えびの市西長江浦

東長江浦村の西、北流する長江川西岸にあり、南は飯盛いいもり山麓へ連なる。江戸時代には加久藤かくとう郷に属した。古くは東長江浦村と一村で、天明寛政(一七八一―一八〇一)頃分村したともされる(日向地誌)。「三州御治世要覧」には「古ハ長江村」と注記される。寛文四年(一六六四)の諸県郡村高辻帳では長江浦村とあり表高七一五石余。日向国覚書で永江浦村とあり同高。元禄国絵図ほかに「長江浦村内松本村」がみえるが高は記載されない。「三州御治世要覧」では西永江浦村とあり内高一千二六四石余。旧高旧領取調帳では高一千二八九石余。文政九年(一八二六)加久藤郷の田畠などの直竿(再測量)見分の時に起きた地主より筆算・竿取への賄賂事件で、当村先庄屋岩崎喜右衛門は取締不行届きであるとして科銭五〇目を翌年一二月に申渡されている(新納久仰雑譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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