最新 地学事典 「灰礬石榴石」の解説
かいばんざくろいし
灰礬石榴石
grossular
化学組成Ca3Al2(SiO4)3の鉱物。グロシュラーとも。ざくろ石上族,ざくろ石族。おもに灰鉄ざくろ石と固溶体を形成。立方晶系,空間群Ia3d,格子定数a1.1851nm,単位格子中8分子含む。12面体・24面体結晶,塊状など。ガラス光沢。劈開なし。硬度6.5〜7。比重3.42〜3.80。無,白,黄,緑,橙,赤,赤褐,褐色,条痕白色。色による変種名があり,橙〜褐橙色はヘッソナイト,緑色はツァボライトなど。等方性,屈折率n1.73〜1.75。しばしば光学異常性あり。Fe,Alの秩序配列などが起こり,直方晶系から三斜晶系まで対称が低下するためである。主にスカルン中に方解石・珪灰石などと共出。ほかに超苦鉄質岩などにも産出。命名は緑色のものの外観が似ている「スグリ」のラテン語grossulariumにちなむ。
執筆者:加藤 昭・端山 好和・松原 聰
参照項目:石榴石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

