いりまめ【煎豆】 に=花(はな)[=花(はな)が咲(さ)く]
- 衰えたものが再び栄えること。また、ありそうもないことがまれに実現することのたとえ。
- [初出の実例]「煎大豆(イリマメ)に花のためしか除夜の雪〈伊伯〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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煎り豆に花
衰えて、いまにも死にそうだった者が息を吹き返し、元気になることのたとえ。また、とうてい期待できそうにないことが現実に起こるたとえ。
[使用例] 日本では危篤な病人などのある場合に、医者も祈祷者も言い合わせたように、これでも良くなったら炒り豆に花だなどと言いながら、他の一方ではその炒り豆を土中に埋めて、瘧を落としたり、虫歯を防いだりするための、まじないに利用して居る[柳田国男*神樹篇|1953]
[解説] 通常、煎り豆に花が咲くことはあり得ないが、僥倖に恵まれれば、まったく可能性がないわけではないということわざ。この「煎り豆」は極度に生命が衰え、死に瀕した状態を連想させ、「花」は生命の甦りを象徴するものとみることもできます。この表現は、そうした奇跡的な幸運が現実となったときの喜びを表す場合もあります。
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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