炭丈(読み)すみたけ(英語表記)cumulative thickness of coal seams; thickness of net coal seam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭丈」の意味・わかりやすい解説

炭丈
すみたけ
cumulative thickness of coal seams; thickness of net coal seam

炭層正味の厚さをいう慣用語。炭層には,多くの場合「夾み」といわれる石炭以外の厚薄いろいろな岩石層が介在する。そのはさみも含めた1枚の炭層全体の厚さを山丈,はさみの部分を除いた石炭部分だけの厚さを炭丈という。また採掘上の便宜,石炭や上下盤の性質などに応じて炭層の一部を残したり,上下盤の一部を切りくずしたりして採掘することがあり,その場合実際に採掘する厚さを採掘山丈,その中の石炭部分の厚さを採掘炭丈という。

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世界大百科事典(旧版)内の炭丈の言及

【炭層】より

…炭層はしばしば薄い岩層を含んでいるが,これを夾み(はさみ)といっている。したがって石炭の部分は炭層の全厚よりも少ないのが普通であり,炭層全厚を山丈(やまたけ),その中の石炭部分の総厚を炭丈(すみたけ)という。夾みの入り具合,厚さ,石炭部の炭質の変化,厚さ等の構成(俗に飾りという)は炭層ごとでもちろん相違するが,同じ炭層でも地域によって変化する。…

※「炭丈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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