炭屋新田
すみやしんでん
[現在地名]大正区千島一丁目
木津川右岸にあり、北は三軒屋町。もとは三軒屋町南端の海浜・寄洲の地で、大坂三町人の一人尼崎屋又右衛門の請地であった。請負後又右衛門が開発せず放置していたため宝暦七年(一七五七)東成郡千林村(現旭区)の住人岡島嘉平次が木津川から尻無川に至る一二三町余歩といわれる地域を請直した。さらにこのうちの七町五反五畝余を、同一三年大坂瓦町(現東区)の炭屋三郎兵衛が譲り受け開発したのが当新田で、同年検地高入が行われた。新田の名称は三郎兵衛の屋号による(西成郡史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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