炭屋新田(読み)すみやしんでん

日本歴史地名大系 「炭屋新田」の解説

炭屋新田
すみやしんでん

[現在地名]大正区千島ちしま一丁目

木津きづ川右岸にあり、北は三軒屋さんげんや町。もとは三軒屋町南端の海浜・寄洲の地で、大坂三町人の一人尼崎屋又右衛門の請地であった。請負後又右衛門が開発せず放置していたため宝暦七年(一七五七)東成ひがしなり千林せんばやし(現旭区)の住人岡島嘉平次が木津川から尻無しりなし川に至る一二三町余歩といわれる地域を請直した。さらにこのうちの七町五反五畝余を、同一三年大坂かわら(現東区)の炭屋三郎兵衛が譲り受け開発したのが当新田で、同年検地高入が行われた。新田の名称は三郎兵衛の屋号による(西成郡史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android