精選版 日本国語大辞典 「西成」の意味・読み・例文・類語 にしなり【西成・西生】 [ 一 ] 摂津国の旧郡名。明治三〇年(一八九七)一部が大阪市に編入されて西区・北区となり、さらに大正一四年(一九二五)残りの全部も大阪市に編入されて西淀川・東淀川・西成の各区となる。〔二十巻本和名抄(934頃)〕[ 二 ] ( 西成 ) 大阪市の行政区の一つ。大阪市の南西部、木津川東岸から上町台地西麓一帯の地。大阪市南部の商工業地区を形成する。大正一四年(一九二五)成立。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「西成」の読み・字形・画数・意味 【西成】せいせい 収穫時の秋の治政。〔書、尭典〕ちて和仲(くわちゆう)に命じて西に宅(を)らしむ。昧谷(まいこく)と曰ふ。寅(つつし)んで日(入日)を餞(おく)り、西を秩(べんちつ)(弁治)せしむ。字通「西」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
百科事典マイペディア 「西成」の意味・わかりやすい解説 西成[区]【にしなり】 大阪府大阪市の一区。市域中南部にあたり,北境に大阪環状線,南北に南海各線,阪堺電軌阪堺線,地下鉄各線が通じる。西部の木津川沿いには工場,倉庫,荷役場が多いが,近年工場の郊外移転にともない,住宅地化している。中部は商業地区で皮革問屋街がある。北東部に釜ヶ崎(あいりん地区)がある。7.37km2。12万1972人(2010)。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「西成」の意味・わかりやすい解説 西成にしなり 大阪市南西部、上町(うえまち)台地の西部の地で、西生とも書く。淀(よど)川の分流が大小の砂州をつくり、縄文以後の海退で陸化が進み、江戸時代以降、新田開発や埋め立てされた所である。東成(ひがしなり)と同じく大坂三郷(さんごう)への野菜の供給地であったが、明治以降は大阪港がつくられ、臨海工業地帯として発展。西成区は1925年(大正14)成立。木津川水運と結び付いた造船その他の工場、倉庫が多い。区内に南海電鉄、阪堺(はんかい)電軌、地下鉄、国道26号、43号、阪神高速堺線が通じる。[安井 司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例