朝日日本歴史人物事典 「為子内親王」の解説
為子内親王
生年:生年不詳
平安前期の光孝天皇と班子女王の皇女,醍醐天皇妃。贈一品。光孝の即位後源姓になるが,兄宇多天皇即位後内親王に戻る。寛平9(897)年7月3日甥の醍醐が元服し即位した夜,副臥として入内。2年後出産に際し,死去。宇多天皇と母班子女王が,藤原基経の娘穏子の入内を拒絶して為子を妃にしたため,穏子の母(人康親王の娘)の霊が為子に祟ったとの風説が立った。
(服藤早苗)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報