為愚痴物語(読み)いぐちものがたり

改訂新版 世界大百科事典 「為愚痴物語」の意味・わかりやすい解説

為愚痴物語 (いぐちものがたり)

仮名草子。曾我休自作。1662年(寛文2)刊。8巻。作者については伝記不明であるが,作中に独身であったこと,朝鮮に行ったことなどが告白されている。全巻142段。随筆的なもので,神儒仏の教訓を語りつつ,また故事や見聞を書き記している。織田信長の家来野間藤六の話,一休和尚の話,大福長者の教えなど,雑多なものが含まれている。《可笑記》にはじまる仮名草子の随筆系統のもの。
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