為替学説(読み)かわせがくせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「為替学説」の意味・わかりやすい解説

為替学説
かわせがくせつ

外国為替相場がどのようにして決定されるかについての諸学説。外国為替に対する需給によって決定されるとする G.J.ゴッシェンの為替需給説,両国貨幣のもつ購買力の比率で決るとする G.カッセルの購買力平価説,あるいは外貨に対する個人の評価を心理的要因にさかのぼって説明する A.アフタリオン為替心理説などがある。変動為替相場制度移行後は,資本市場外国為替市場が発達し,外貨が一つの資産として保有されるようになり,こうした状況に応じて,資産選択の問題を取入れて為替相場の決定を考えるアセット・アプローチが有力となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android