烏天狗(読み)カラステング

デジタル大辞泉 「烏天狗」の意味・読み・例文・類語

からす‐てんぐ【×烏天×狗】

烏のくちばしのような口つきをしているという小天狗。→天狗てんぐ

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精選版 日本国語大辞典 「烏天狗」の意味・読み・例文・類語

からす‐てんぐ【烏天狗】

  1. 〘 名詞 〙 想像上怪物。翼があり、烏のくちばしのような口をしている天狗
    1. [初出の実例]「印度海中或は紅海の小島に章魚(たこ)種類あり。その形〈略〉觜尖りて画ける烏天狗(カラステング)の如し」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉八)

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世界大百科事典(旧版)内の烏天狗の言及

【天狗】より

…山神の化身的霊物としては鬼も天狗も同じであるが,その仮面もその起源はともに伎楽面にある。なかでも天狗面は伎楽の先払いとして魔を払う治道(ちどう)面と,毒蛇を食べるという迦楼羅(かるら)面で,治道は鼻高面,迦楼羅は烏面なので,鼻高天狗と烏天狗という2種の天狗の形象化が起こったのである。 次に怨霊が天狗となるという信仰があって,これを〈魔道に堕ちる〉という。…

※「烏天狗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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