デジタル大辞泉 「烏有先生」の意味・読み・例文・類語 うゆう‐せんせい〔ウイウ‐〕【×烏有先生】 《漢の司馬相如が「子虚賦」の中で、亡是むぜ公とともに仮設した人物であるところから》架空の人物。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「烏有先生」の意味・読み・例文・類語 うゆう‐せんせいウイウ‥【烏有先生】 〘 名詞 〙 ( 漢の司馬相如が「子虚賦」の中で、「亡是公」とともに仮設した人物。「烏有」は「いずくんぞ有らんや」の意 ) 架空の人物の称。〔史記‐司馬相如伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「烏有先生」の意味・わかりやすい解説 烏有先生 (うゆうせんせい)Wū yǒu xiān shēng 中国,前漢の司馬相如の〈子虚・上林の賦〉に登場する架空の人物。この賦には子虚,烏有先生,亡是公(ぼうぜこう)の3人の人物が登場して,それぞれに楚王と斉王と天子の狩猟の盛大さを自慢しあうという枠組みで作品が展開する。注によれば,子虚の虚とは〈虚言(うそ)〉,烏有とは〈烏(いずくん)ぞ此の事有らんや〉,亡是とは〈是(こ)の人亡(な)し〉の意。いずれも架空の人物であることをその名をもって顕示する。賦の文学が本質として持つ虚構性につながる人物設定である。執筆者:小南 一郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報