デジタル大辞泉 「烏皮の履」の意味・読み・例文・類語 くりかわ‐の‐くつ〔くりかは‐〕【×烏皮の▽履/×烏皮の×沓】 養老の衣服令で、武官の礼服らいふく、文官・女子・武官の朝服に用いると定められたくつ。黒塗りの革製で、つま先を高く反らせたもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「烏皮の履」の意味・読み・例文・類語 くりかわ‐の‐くつくりかは‥【烏皮・烏皮履・烏皮靴】 〘 名詞 〙① ( 烏皮 ) 令制の礼服用の沓。黒革を用い、爪先の鼻(はな)を高くそらせたもの。内側は赤地の錦をはり、赤の組紐で結ぶ。黒革の沓。烏皮の①[初出の実例]「皇太子礼服〈略〉烏皮(くりかはのくつ)」(出典:令義解(718)衣服)② ( 烏皮 ) 形象は①と同じで、必ずしも黒革を用いず、ときに赤革などで作ったもの。〔満佐須計装束抄(1184)〕③ ( 烏皮履 ) 令制の朝服用の浅沓で、黒革を用いたもの。うひり。[初出の実例]「朝服 一品以下。五位以上〈略〉白襪。烏皮履」(出典:令義解(718)衣服)④ ( 烏皮靴 ) 令制の武官用の靴(か)の沓の一種。兵衛督の赤革に対して、衛門督、衛士督は黒革を用いた。[初出の実例]「武官礼服〈略〉金銀装横刀。白袴。烏皮靴」(出典:令義解(718)衣服) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例