焙烙割(読み)ほうろくわり

精選版 日本国語大辞典 「焙烙割」の意味・読み・例文・類語

ほうろく‐わり ハウロク‥【焙烙割】

[1] 〘名〙
① 厄落としのまじないに、高い所から焙烙を落として割ること。
② 焙烙をかぶり、目かくしをして二手に分かれて打ち合い、敵方の焙烙を多く割った方を勝ちとする遊戯
情事をいう。
※歌舞伎・金幣猿島都(1829)大詰「焙祿割(ホウロクワ)りの味知らず二人袴の綻びて」
[2] 壬生狂言。新市で、先に店を出そうとする羯鼓(かっこ)売りと焙烙売りとが争い、最後に羯鼓売りが焙烙売りの並べたたくさんの焙烙を打ち割ってしまう。能狂言の「鍋八撥(なべやつばち)」に題材を得たもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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