最新 地学事典 「無光帯」の解説
むこうたい
無光帯
aphotic zone(region)
光因子による水域の区分において,光の透入のない水塊および底の部分。透光帯の対語。海洋ではふつう200m以深。暗黒で季節による環境の変化はほとんどない。無光帯では光合成が不可能なため,植物は生育しえず,動物・微生物のみがわずかに存在し,透光帯から供給される生物の遺骸を主な栄養源としている。有機物生産の大きい所では溶存酸素は少なく,無~低酸素状態になる。海底には浮遊性生物の遺骸などが堆積し,半深海成層,深海成層が生成される。
執筆者:糸魚川 淳二・上田 哲郎
参照項目:透光帯
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

