無東西(読み)むとうざい

精選版 日本国語大辞典 「無東西」の意味・読み・例文・類語

む‐とうざい【無東西】

〘名〙
① 東も西も方角がまったくわからないこと。
読本俊寛僧都島物語(1808)六「不知案内の無東西、かい探りつつゆくりなく井筒に磤(はた)と行き当り」
行脚(あんぎゃ)雲水の身。漂泊の人。
※雑俳・ぎんかなめ(1729)「野にねるに犬もさはらず無東西」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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