焦電センサー(読み)ショウデンセンサー

化学辞典 第2版 「焦電センサー」の解説

焦電センサー
ショウデンセンサー
pyroelectric sensor

焦電効果を利用した温度センサー.中心対称性をもたない20種類の圧電点群のうち,自発分極をもつ10種類の点群に帰属される結晶において,温度の変化に伴い自発分極の大きさが変化することで,対向する結晶表面に正負電荷を生じる現象を焦電効果(ピロ電気,またはパイロ電気効果)という.焦電効果の大きさを表す指標が,焦電係数(単位温度変化当たりの自発分極変化量)で,その大きな焦電係数を利用した焦電センサーは赤外センサーなどの部品として用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android