焦電気ともいう.一般に結晶体は,外部から電場Eが加わるとそれに比例して分極Pが現れる.たとえば,電気石のような異極性結晶(イオン結晶),あるいはチタン酸バリウムBaTiO3,ロッシェル塩KNaC4H4O6・4H4O,リン酸二水素カリウムKH2PO4などの強誘電体には,E = 0のときにも分極 P0(自発分極)が存在する.普通,それらは表面に外部から反対の電荷がくっついていて,表面電荷は0になっている.しかし,温度を変化させると自発分極 P0 がかわるので,その差にもとづく電荷が表面に現れる.これをピロ電気または焦電気という.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…パイロ電気,またはピロ電気ともいう。熱したり冷やしたりすると結晶に電荷が現れる現象。…
※「ピロ電気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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