然かし(読み)サカシ

デジタル大辞泉 「然かし」の意味・読み・例文・類語

さ‐かし【然かし】

[連語]《副詞「さ」+終助詞「かし」》相手の話に同意をする語。なるほどそのとおりだ。
「―、例は忌み給ふ方なりけり」〈帚木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「然かし」の意味・読み・例文・類語

さ【然】 かし

  1. ( 「かし」は助詞 ) 強い同意を表わすときの応答の語。そのとおりだ。そうだ。さよう。
    1. [初出の実例]「女御の君『春宮よりはなほきこえ給ふや』『さかし。されど、やんごとなき人おほく候給ふとて、〈略〉かたはにこそあなれ』」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)

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