然言(読み)そういった

精選版 日本国語大辞典 「然言」の意味・読み・例文・類語

そう‐いったさう‥【然言】

  1. 〘 連体詞 〙 ( 副詞「そう」に、動詞「言う」の連用形「いっ」と、助動詞「た」が付いて一語化した語 ) そのような。そんな。そういう。そうした。例示をうけて大体を類推させるのに用いることが多い。
    1. [初出の実例]「マアちょいとさう云(イッ)たものヨ」(出典人情本春色辰巳園(1833‐35)初)
    2. 「知る人知らぬ人、あるひは紹介状を持ってくる人、━まあさういったいろんな若い人が」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉三)

そう‐いうさういふ【然言】

  1. 〘 連体詞 〙 ( 副詞「そう」に、動詞「言う」が付いて一語化した語 ) そのような。そんな。そうした。
    1. [初出の実例]「くどかずともじきにそふいふ調子だによって直に出来る」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)
    2. 「自分は〈略〉幾度も此苦痛を嘗めた。さういふ時は自分の生まれてから今までした事が、上辺の徒ら事のやうに思はれる」(出典:妄想(1911)〈森鴎外〉)

さこそ‐いえ‥いへ【然言】

  1. さ(然)こそ言え

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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