焼玉(読み)ヤキダマ

デジタル大辞泉 「焼玉」の意味・読み・例文・類語

やき‐だま【焼(き)玉】

銅製の球に火薬を込め、火をつけて敵中に投じるもの。炮録火矢ほうろくびやの類。
焼き玉機関の、シリンダー頭部にある球形燃焼室。また、焼き玉機関のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「焼玉」の意味・読み・例文・類語

やき‐だま【焼玉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 銅製の球に火薬を込め、火をつけて敵中に投じるもの。炮録火矢(ほうろくびや)の類。
    1. [初出の実例]「数発の焼玉(ヤキダマ)たちまちに能仁寺を打摧き」(出典:此花新書‐五号(1868))
  3. 焼玉機関の点火用赤熱部。シリンダーヘッドに位置する鋳鉄で、小型のものには球形が、大型のものには切頭円錐形が用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内の焼玉の言及

【焼玉機関】より

…焼玉エンジンともいう。2サイクル式クランク室掃気方式の内燃機関で,シリンダーヘッドに着火および燃焼のための焼玉ignition ballをもつ点が構造上のおもな特徴である。…

※「焼玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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