焼直(読み)やきなおし

精選版 日本国語大辞典 「焼直」の意味・読み・例文・類語

やき‐なおし‥なほし【焼直】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 焼きなおすこと。もう一度焼くこと。また、そのもの。
  3. もう一度同じようなことを繰り返すこと。特に、すでに発表された他人作品自分の古い作品を表面だけ少し変え、別の作品のようにみせかけて発表すること。また、その作品。
    1. [初出の実例]「夕たちのはれて曇ややきなをし〈重方〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)五)
    2. 「馬琴なんぞの書くものは、みんなありゃ焼直(ヤキナホ)しでげす」(出典戯作三昧(1917)〈芥川龍之介〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む