煤炭(読み)バイタン

精選版 日本国語大辞典 「煤炭」の意味・読み・例文・類語

ばい‐たん【煤炭】

  1. 〘 名詞 〙せきたん(石炭)」の旧称。
    1. [初出の実例]「石炭(いしずみ)は中国九州等より多出せり。〈略〉異名煤炭(バイタン)石墨鉄炭、焦石、烏金石と号(なづく)」(出典随筆蒹葭堂雑録(1856)五)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐金石部・石炭・釈名〕

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普及版 字通 「煤炭」の読み・字形・画数・意味

【煤炭】ばいたん

石炭。

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世界大百科事典(旧版)内の煤炭の言及

【石炭】より

…独立戦争における兵器産業をはじめとする軍需の拡大によって石炭の需要は急増し,アパラチア炭田を中心とする開発が進められ,やがてアメリカはイギリスをしのいで世界有数の産炭国の地位を占めるに至った。
[中国]
 中国では石炭は煤(ばい),煤炭と呼ばれ,古くは石墨と称した。前1000年ころすでに石炭を使用していたといわれるが,文献上の初見は酈(れき)道元の《水経注》である。…

※「煤炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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