照喜名聞覚(読み)てるきな・もんがく

朝日日本歴史人物事典 「照喜名聞覚」の解説

照喜名聞覚

没年:尚穆2(1753)
生年:尚貞14.11.30(1682.12.28)
18世紀の沖縄古典音楽の演奏家で,盲目の楽人。通称照喜名名仙,唐名粛世安。新里朝住に歌三線(三味線)を学ぶ。「昔節」「大昔節」など十余曲節について楽譜を著していたといわれ,これが弟子屋嘉比朝寄の「工工四」編纂基礎となった。また,尚敬7(1719)年冠船で沖縄の楽劇,組踊 が初演されたとき,聞覚が音楽上の指揮を執ったと考えられ,組踊創出への貢献は大きいといえよう。

(金城厚)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「照喜名聞覚」の解説

照喜名聞覚 てるきな-もんがく

1682-1754* 琉球の三線(さんしん)(三味線)奏者。
尚貞王14年11月30日生まれ。新里朝住(しんざと-ちょうじゅう)に三線をまなび,聞覚流をひらく。のち三線の記譜法を創案した弟子屋嘉比朝寄(やかび-ちょうき)の「屋嘉比工工四(くんくんしー)」は聞覚の楽譜を基礎にしているという。尚穆(しょうぼく)王2年12月30日死去。72歳。首里出身。名は名仙。唐名は蕭世安。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「照喜名聞覚」の解説

照喜名聞覚 (てるきなもんがく)

生年月日:1682年11月30日
江戸時代中期の沖縄古典音楽の演奏者
1753年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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