熊袋村(読み)くまのふくろむら

日本歴史地名大系 「熊袋村」の解説

熊袋村
くまのふくろむら

[現在地名]栃尾市熊袋

塩谷しおたに川の形成する低位段丘にある。東は二日町ふつかまち村、南は山口やまぐち村、西は二ッ郷屋ふたつごうや村、北は塩谷川を挟んで下塩しもじお村。元和六年(一六二〇)の長岡藩知行目録に高一二三石一斗余。正保国絵図に「熊野分村」とあり、高一一三石余。寛政七年(一七九五)の栃尾組検地帳書抜(金内襄治氏蔵)によると、正保二年(一六四五)の検地では高一五四石五斗余(うち新田三二石一斗余)で田方が六割弱を占め、かつ上田四町二反余と最も多い。天和元年(一六八一)の栃尾組高人別納物帳(稲田理八氏蔵)によると、川役・染役の銀納があるほか薪・割木の生産や馬稼の副業があった。家数二一、男七二・女六五。慶応二年(一八六六)の栃尾組御成箇免定割付帳(佐野長雄氏蔵)によると、正保の検地以後度々畑直し・起こし返しを行った結果高二二四石二斗余となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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