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結城紬 ゆうきつむぎ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

結城紬
ゆうきつむぎ

茨城県結城市を中心とする地域で織り出される,絹の紬糸を用いたや縞の着尺地(きじゃくじ。→和服地)。常陸国は 14世紀から紬の産地として知られ,ことに結城は結城一族の居城の地として地方物産の集散地であるところから結城紬といわれるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

ゆうき‐つむぎ〔ゆふき‐〕【結×紬】

茨城県結城地方に産する絹織物。縦糸・横糸ともに紬糸で織り、地質は堅牢(けんろう)。絣(かすり)や縞を主とする。重要無形文化財、また無形文化遺産に登録。

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百科事典マイペディアの解説

結城紬【ゆうきつむぎ】

茨城県結城地方で産出される紬織物。江戸初期から農家の副業として発達。本来は上質の真綿の手紬糸を植物染料で染め地機で密に平織にするもので,紬の最高級品とされる。1956年重要無形文化財指定。
→関連項目茨城[県]関城[町]八幡町無形文化遺産保護条約結城[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうきつむぎ【結城紬】

紬平織の着尺地。単に結城ともいう。産地は茨城県結城市栃木県小山市にわたる。常陸での養蚕,機織の歴史は古く,奈良時代に綾絹が,平安時代にも紬が献上されている。室町時代にも城主結城氏が幕府に献上,また1602年(慶長7)から12年まで天領であった結城の代官伊奈備前守忠次が信州や京都から織工,染工を招いて改良に努めたといわれ,集散地として知られるようになり結城紬と名づけられた。無地,縞,絣とある。真綿の手紬から製織まで伝統技法を守って一貫生産がなされ,紬と括り絣を経緯に使い居座機(いざりばた)で織る。

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大辞林 第三版の解説

ゆうきつむぎ【結城紬】

結城市で作られる丈夫な絹織物。絣かすりや縞しま織にする。結城。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

結城紬
ゆうきつむぎ

茨城県結城市を中心とする鬼怒(きぬ)川沿いの地域から生産された、伝統的な絹織物。真綿から手紡ぎした糸を使い、藍(あい)染めによる括(くく)り絣(がすり)を施し、地機(じばた)という原始的な手織機で織り上げたものが、本来の結城紬である。結城地方は、鎌倉時代から常陸(ひたちあしぎぬ)などの生産がなされ、全国的に有名であった。江戸時代になって、京都西陣(にしじん)から高度な技術を取り入れ、従来無地紬であったものが、型付けや模様染めの反物に変わり、また積極的な振興策とも相まって、農村の副業として栄え、「結城紬」の名も確定した。
 絣織のほうは、1865年(慶応1)から生産が始まり、現在の結城紬につながっている。それは、(1)真綿かけ。繭を温湯の中で指先で広げ、袋状の形に仕上げる。(2)糸紡ぎ。袋真綿をツクシ(黍殻(きびがら)を束ねたもの)に絡ませ、その一端より指頭をもって引き出す。細くて節の少ない糸ほどよい。(3)絣括り。経糸緯糸(たていとよこいと)それぞれの糸はデザインによって墨つけをされ、そのところを細い綿糸で固く括る作業。(4)染め。土甕(どがめ)の中で藍建てし、精練した絹糸を、順次色の薄い甕から濃い甕に浸して染める。(5)織り。以上の工程を経て、地機を用いて織物をつくる。一反の織物を織り上げるのに、約50日はかかる。結城紬は、古くから伝統技法を着実に守り、染色も植物か媒染の堅牢(けんろう)染めとしており、糸質強靭(きょうじん)、染色堅牢であることが特徴とされており、1956年(昭和31)には国の重要無形文化財、1977年には通産大臣(現、経済産業大臣)の伝統工芸品に指定され、絣の技法は一段と進歩している。[並木 覚]
 また、2010年(平成22)ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。[編集部]

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世界大百科事典内の結城紬の言及

【織物】より

…しかし,このように片手に繊維の塊を持ち,片手の指で撚る方法では繊維を引き出すのに不便であり,その繊維の玉をなにかで支えて自由に両手を使えるようにしたのが〈つくし〉という台の利用である。伝統的な結城紬(ゆうきつむぎ)の紬糸は現在もこの方法によっている。また膝上で回転させていた錘も,膝のかわりに手代木(てしろぎ)とか糸撚台(つむじだい)といわれる簡単な道具を用いて平均した回転を与え,さらにそれを空間で回さずに,回転を助けるなんらかの〈うけ〉の上で回すことが工夫されるようになった。…

【紬糸紡績】より

…こうして作った紬糸(つむぎいと)を経(たて)・緯(よこ)に使って,無地,絣(かすり)模様,縞(しま)に織ったのが紬である。茨城県結城(ゆうき)市および栃木県小山市をそれぞれ中心とする地域で生産される結城紬は,経糸に180~210デニール,緯糸に110~120デニールくらいの太さの紬糸を使い,縞または絣模様に織った平織の着尺地である。綿織物のように見えるが,絹独特の底光りがするので,高級な着物地,羽織地として好まれる。…

【紬】より

…紬糸とは,真綿もしくはくず繭から引き出して紡いだ糸をいう。引出し紡といって,〈つくし〉という枠にかけた真綿から指先で手前へ糸を引き出してとる結城紬(ゆうきつむぎ)の糸とりが,これの代表的なものであるが,最近はこの手紬糸に対し,機械紡の行われている産地が多くなっている。また今日では必ずしも紬糸によらない織物でも,できあがった織りの風合いが紬らしい粗い感じをもっているものを〈紬〉と称していることもある。…

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