熊谷染(読み)くまがやぞめ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「熊谷染」の解説

熊谷染[染織]
くまがやぞめ

関東地方、埼玉県の地域ブランド。
熊谷市で製作されている。江戸時代の元禄年間(1688年〜1704年)に起源があるという。当初は、木綿に染色した製品が主流であったが、絹織物庶民に許されてからは絹を用いた捺染製品の製造へと移行した。熊谷染は型紙を使い、美しい模様を染め出す模様染の一種。江戸時代末期の安政年間(1854年〜1860年)頃には、細やかな紋様を特徴とする江戸小紋技法、大正時代には友禅染の技法をとりいれるなど、創意工夫が重ねられ、現在もその技術が継承されている。埼玉県伝統的手工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「熊谷染」の解説

熊谷染

埼玉県熊谷市で生産される型紙または手描きによる模様染の織物。江戸小紋と手描き友禅は、埼玉県知事指定伝統的手工芸品。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android