出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
糸目糊(いとめのり)を主体とする糊防染と多彩な色挿しにより,絵画のような自由度の高い図様を表現する染色法。俗に,江戸前・中期に活躍した扇面絵師宮崎友禅の創始と伝えられるが,彼は意匠家としての役割をはたしたもので,近世初期から伝わる糸目糊の技術を友禅染として大成したのは京都五条近辺の染工たちと考えられる。本来は筒描きか楊枝(ようじ)糊による手描友禅(本友禅)の形態だったが,明治期以降は型紙を用いる型友禅,ビロードに絵画的な文様を表現したビロード友禅,生地に直接筆彩を施す素描(すがき)友禅など多様に発展した。今日では手描友禅も糯米(もちごめ)の糊にかわってゴム糊を用いるものが主流である。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
…染織では,染の技術の進歩に支えられて,多色の染模様による絵画的な意匠が流行した。友禅染がそれを代表する。また型染の技術による小紋,中形(ちゆうがた)の意匠が発達した。…
…このような変化は,辻が花染が従来の単なる絞染の範疇(はんちゆう)から脱して,新しい文様染の一分野として新生面を開いたものといえ,この文様染の出現こそ当代の最も大きな意義の一つといえる。それはまた当代の染色が多彩な絵文様への道を求めていった一つの表れといえるのであるが,描絵の発達はやがて絞とその主従の関係を逆転するようになり,次の時代の友禅染のような,華やかな文様染を予測するものとなっていった。
[江戸時代]
江戸時代は染織史上,奈良時代に匹敵する黄金期であった。…
…友禅染を完成したとされる江戸時代の絵法師。生没年および人物について確かなことはわからない。…
※「友禅染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新