漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「熟地黄」の解説 じゅくじおう【熟地黄】 漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。ゴマノハグサ科アカヤジオウ、シロヤジオウなどの根を乾燥し、蒸して再び乾燥したもの。補血、止血、強壮、強精、解熱などの作用があり、貧血にも有効とされる。頻尿(ひんにょう)、前立腺(ぜんりつせん)肥大、糖尿病に効く八味地黄丸(はちみじおうがん)、頻尿、むくみに効く六味丸(ろくみがん)(六味地黄丸)、不整脈、心臓神経症、動悸(どうき)に効く炙甘草湯(しゃかんぞうとう)などに「地黄」として含まれる。生(しょう)地黄、乾(かん)地黄よりも消化器官に負担がかかる。 出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の熟地黄の言及 【ジオウ(地黄)】より …自生地は知られていない。【山崎 敬】[薬用] 生薬ではジオウの根を乾燥したものを日本で乾地黄(かんじおう),中国で生地黄(しようじおう),蒸して乾燥したものを熟地黄(じゆくじおう)という。ステロイド,マンニトール,イリドイド配糖体などを含む。… ※「熟地黄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by