熟食(読み)じゅくしょく

精選版 日本国語大辞典 「熟食」の意味・読み・例文・類語

じゅく‐しょく【熟食】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく煮たり焼いたりした食物。また、それを食べること。火食(かしょく)
    1. [初出の実例]「凡給熟食者。拠前月上日。移送宮内省。〈長官已下書生已上。日米一升二合。酒六合。魚四両。塩二勺。滓醤一合〉」(出典延喜式(927)四四)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐哀公元年〕
  3. 神仏に供える飯や修行僧などに与える食事。〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「熟食」の読み・字形・画数・意味

【熟食】じゆくしよく

煮た物。

字通「熟」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の熟食の言及

【絵所】より

…これら御書所に近接した絵所の配置は,律令の伝統,さらにさかのぼって中国唐代の官制として知られる修賢院書院と直院・画直からの影響が推測される。さて,9世紀末にその存在が確認される宮廷の絵所は,《西宮記》によれば五位蔵人の別当と預(あずかり)などの官人のほかに,墨書(すみがき),内豎(ないじゆ),熟食(じゆくしよく)が加わった公的な絵画制作の機関であった。この職制のうち,預は絵画活動の事務責任者であったが,墨書は大勢の絵師のなかから画技の巧拙によって選抜された制作主任と考えられる。…

※「熟食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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