熱量流量計(読み)ねつりょうりゅうりょうけい

改訂新版 世界大百科事典 「熱量流量計」の意味・わかりやすい解説

熱量流量計 (ねつりょうりゅうりょうけい)

温水冷水などの媒体で供給される熱エネルギーの,ある期間内の総和量を知るための計測器で,積算熱量計とも呼ばれる。集中冷暖房システムでセンターから需要者に供給される熱エネルギーの月間の積算値を求める際などに用いられる。構造上,媒体の流量を測る機構と,需要者の側での熱エネルギー消費に伴って生ずる媒体温度の変化(媒体が温水の場合には低下,冷水の場合には上昇)を測る機構と,これら二つの測定の結果からの演算によって消費量の積算値を求める機構とを含む。実際には,それぞれ翼車式の流量計熱電温度計,電子式の演算機構が用いられる。省エネルギーの見地から重視される計測器の一つである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 高田

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む