燃料電池電気自動車(読み)ねんりょうでんちでんきじどうしゃ(その他表記)fuel cell electric vehicle; FCEV

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「燃料電池電気自動車」の意味・わかりやすい解説

燃料電池電気自動車
ねんりょうでんちでんきじどうしゃ
fuel cell electric vehicle; FCEV

燃料電池をエネルギー源として使う電気自動車。内燃機関を使う現行の自動車に代わる次世代の交通機関。 1994年にヨーロッパでダイムラーベンツがミニバンサイズの燃料電池自動車の開発を開始,実用化を目指した。これに続き,日本でも政府の後押しのもと,トヨタ自動車日産自動車本田技研工業などが開発に着手,フォード・モーター,ジェネラル・モーターズなど世界各社にも開発が広がった。固体高分子型の燃料電池を使うが,燃料には水素そのもの,あるいは水素源としてメタノールガソリンを使うなど選択肢がある。しかし燃料電池そのものがまだ高く燃料電池自動車1台あたり数億円という高コストの問題,ガソリンスタンドに代わる燃料スタンドというインフラの問題,水素を使う場合の安全性の問題など,こえるべき壁も多い。

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