普及版 字通 「燔」の読み・字形・画数・意味
燔
16画
[字訓] やきにく・やく・ひもろぎ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は番(はん)。番は獣掌の形。〔説文〕十上に「(や)くなり」とあり、もと牲肉を焼く意。〔詩、大雅、鳬(ふえい)〕「旨酒欣欣たり 燔炙(はんしや)(ふんぷん)たり」とは祭肉を供する意。番は獣掌の形であるが、ひらひらした薄手の肉をいう。燔肉は祭祀ののち、その参加者に分賜された。
[訓義]
1. やきにく、やく。
2. ひもろぎ、祭肉。その肉を膰(はん)という。
3. まつり、天を祭る祭儀、燔柴。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕燔 ヤク・モ(ユ)・サカリ・ホフル・アブリモノ・ヤキモノ
[語系]
燔・膰()biuanは同声。焚biunは声近く、肉を焼くを燔、その肉を膰という。
[熟語]
燔▶・燔潰▶・燔▶・燔器▶・燔劫▶・燔柴▶・燔殺▶・燔死▶・燔炙▶・燔▶・燔書▶・燔黍▶・燔焼▶・燔銷▶・燔燧▶・燔▶・燔▶・燔肉▶・燔破▶・燔髪▶・燔炮▶・燔滅▶・燔▶・燔▶・燔燎▶・燔烈▶
[下接語]
火燔・祭燔・羞燔・焼燔・肉燔・燔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報